この付近には川島○○町と川島が付く地名が数多くあります。
電車の線路を越えて西に延びる旧山陰街道沿いを進むと、川島町のバス停があります。
この付近には山陰道の脇に小川が流れ、古い民家との組み合わせが一瞬美しい眺めです。
ただし、一瞬です。京都の街中に比べ町並保存とか、町並再生が盛んではないようですが、それはそれで生活感があってよいでしょう。
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旧道らしく、道沿いには軒先に自家栽培した野菜を売る農家があります。
古い喫茶店もあります。私が京都に住み始めた30年前からここにこうしてあります。
個人タクシーが店先の駐車場に何台も停まっているので、タクシードライバーの休憩の店なのでしょうか。
樫原(かたぎがら)は旧山陰道と物集女街道(もずめかいどう)の交差点付近です。
物集女(もずめ)とは昔このあたりに「もず」一族が住み、勢力を持っていたことに由来しているようです。
阪急桂駅南の川島踏切から西へ500メートル行ったところがこの街道と交わる場所です。
この交差点を西側に渡ったあたりから、古い民家が道沿いに並び始め、地元の町並み保存地区になっていますので、ひとつひとつは小さいのですが見物のメッカとなる場所です。
樫原(かたぎはら)交差点から西へ300メートルの区間の道端に、由緒を書いた看板が多数かかっています。
これを見て廻るだけで、この300メートルを歩くために30分かかるでしょう。
大昔、ここで事件があったらしい。

明治初期までは樫原には豪商が何件もあったらしい。


辻のお地蔵さん。

郷蔵。昔のこのあたりの繁栄の名残です。

ばったり桟敷。折りたたみ式の縁側です。
これは京都の古い町並みにはかなり残っています。

以前は無かったのですが、最近はこのように古民家を改装した喫茶店もできました。
物集女街道交差点から緩やかな旧山陰街道の坂を500メートルほど行くと、
道は左に大きくカーブします。このあたりで樫原も終点。
今の旧道は左に曲がっていますが、
更に古い旧道は、写真の真ん中あたりから急坂になって直進しています。20年程前はひどく寂れた道でしたが、しかしもう再開発されています。
ここには石碑と樫原の案内板があります。
コメントありがとうございます。
確かに阪急桂駅周辺は鄙びた所ですねえ。
私は洛西内で引越しを3回しまして、通算30年近く住んでいますが、それでもけっこう駅の近くも、もっと山の方もにぎやかになりました。
でも確かに旧山陰街道の樫原周辺は、生きた博物館のようで、ここだけはいつまでもこのまんまでいて欲しいと思ってしまいます。